クライアントと「共創」するシステム開発(株式会社マネージ)

プライバシーマーク取得・更新のために必要な規程管理を行うシステムを開発させていただきました。

開発物社内用規程管理システム
所要期間3ヶ月
チーム・プロダクトオーナー(クライアント)
・開発チーム(Sandpit)

「要望」というより「事業構想」からプロジェクトがスタート

セキュリティマネジメントにおける規程書類の管理の効率化を目的とした本システムは、2つの大きな特徴がありました。1つ目は、クライアント社内での規定管理の業務フローがしっかり定まっていないこと。2つ目は、クライアントが将来的に本システムの他社販売を見据えていることです。

1点目の課題をクリアするために、まずはプロトタイプを構築して担当者からのフィードバックを繰り返しもらいました。プロトタイプでイメージできる範囲でUI/UXを完璧にしてから、実装と仮データ入稿を行い、実際の業務に問題がないか、複数の社員の方にチェックしてもらいました。

不確定要素をいかに減らし、いかに「想定外」に対して準備するか

2点目の課題のクリアは少し大変でした。販売構想をヒアリングし、ターゲットとなる企業がどのような機能を必要とするかを一緒にブレストし、それらの機能が将来的に実装することになっても問題が発生しないようなシステムのモデル設計・アーキテクチャ設計を行いました。

もちろん予想できる範囲には限界があり、事業展開の過程でシステムを大幅に作り変える必要が出てくるリスクも理解いただき、二人三脚のような進め方でシステムを完成させていきました。

システムの「共創」で見えた活路

「クライアント側でシステムに対する要望をまとめ、開発側でそれを叶える」というのが我々の通常の事業スタイルなのですが、今回は「要望」というより「事業構想」のようなものを核に開発を進めていく特殊なプロジェクトでした。

クライアント側で要望が定まっていなくても、事業構築フェーズから共に作り上げていくコミュニケーションと開発手法は、変化の激しい市場で外注開発をする企業にとっての活路になるのではないかと思いました。