ECサイト→LINEの自然な顧客コミュニケーションを実現。顧客UXに徹底的にこだわりました(株式会社ビューティーアーキテクト)

ビューティーブランド「MERAY」のオンラインストア構築と、ストアとのLINE公式アカウント連携をさせていただきました。立ち上げ期から緊密にコミュニケーションを取らせていただき、ブランドコンセプトや大切にしている価値に対する理解を進めながらプロダクト設計を行いました。エンドユーザーのUI/UXがそのままブランド価値と直結するため、細かなユースケースまで何度も話し合いを重ねながら進めました。

開発物Shopifyストア、LINE公式アカウント(連携)、顧客管理システム
所要期間2年
チーム・プロダクトオーナー(クライアント)
・プロダクト/UI/UXデザイナー
・開発チーム(Sandpit)
・プロモーション/CSチーム

EC行動における顧客コミュニケーションに対する深いこだわり

ご依頼をいただいてから、我々は顧客UX(ユーザーエクスペリエンス)に対するクライアントの深いこだわりを感じました。「お客様に寄り添う美容のパートナーとしてのブランドを立ち上げる」というコンセプトのもと、ECサイトからLINEトーク画面への遷移がスムーズであること、お試し商品から本商品への購入への導線が明確であること、さらにはLINEでのお客様との対話が人間らしく自然なものであることなど、高品質な顧客コミュニケーションの実現が求められました。

開発においてこだわったこと

ブランドコンセプトとクライアントが望むサービス像を深く理解するために、ECサイトの要件確定前から毎週のミーティングを設定し、要望を具体的な形にする作業を進めました。ベンチマークとするサービスを研究する中で、エンドユーザーがどんな心理でサイトを訪れ、購入に至るのかを考慮し、カスタマージャーニーを想像しつつ、顧客導線と機能に関するディスカッションを重ねました。

目標のリリース日を設定しながらも、理想的な顧客コミュニケーションを実現するために、リリース直前まで顧客導線とデザインの改善に努めました。設計フェーズ終了後、製造フェーズに入っても、頻繁に仕様変更の要望が寄せられました。必要不可欠な場合には、製造途中でも設計変更を行うことが何度もありました。本来、製造後の仕様変更はデメリットが多く禁じ手なので、かなり難しい決断でしたが、敢えて仕様変更を受け入れ、カンバン方式を活用して半アジャイル方式で開発を進めました。

試行錯誤の結果得られたこと

プロジェクト進行や開発手法に関しては、新しい試みに積極的に取り組んだ結果、得るものは大きかったです。Shopifyの機能を最大限に活用しようとする姿勢が、従来他社では試されないような独自の機能や顧客導線の実装を促進しました。新しすぎる開発手法やベータ公開の機能の実装は失敗することも多いのですが、個々のチームメンバーがビジネスニーズをしっかり理解し、実装できるギリギリのラインを見極めてくれたおかげで、挑戦的なプロダクトでも堅実に実装を進めることができました。

また、試行錯誤のおかげで、ビジネスサイドの要望を個々のチームメンバーが理解することができるようになった結果、要望をすばやくプロダクトに反映できる円滑な開発体制を構築することができました。挑戦した分もちろん苦労も多かったですが、得るものも大きいプロジェクトでした。